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  ShaRiR Shuddhi

2013年11月24日

今、農法とは関係なく殆どの作物は不自然な種からできている

今、農法とは関係なく殆どの作物は不自然な種からできている

 前回の投稿では、「日本で最も注意すべき危険な食べ物は油です」という題で、その第一要因である「トランス脂肪酸(油の一種)の危険性」について書きました。今回はその続きで、「遺伝子組み換え(GM)作物と、食用油への影響」について書くつもりでした。

 実際、遺伝子組み換え作物について調べていると、栽培面積は非常に増加していました。
 作物の種類としては大豆・じゃがいも・なたね・とうもろこし・綿・てんさい(砂糖大根)・アルファルファなどで、特に大豆、トウモロコシ、なたねがその主力で、2012年の時点で全世界の作付面積において、大豆の75%、トウモロコシの32%、カノーラ(なたねの一種)の26%がGM品種と報告されています。
 日本ではほとんど栽培されてはいませんが、GM作物の輸入量は、世界でもトップクラスのようです。
 しかしながら農産物全般において詳しく見ると、遺伝子組み換えとは別の品種改良の一種で、雄性不稔株を用いたF1種が、今日急速に広まっており、より多くの種類で多用されていることが判りました。
 この種は、品種改良の一種であるから特に問題はないだろうと思っていたのですが、さらに調べると栄養的に問題があるだけでなく、雄性不稔株という人間で言うと無精子症を持っていることが判りました。
 現在多くの野菜でこのような特性を持った農作物が沢山流通し、さらにその種類は、増えており、日本の主食であるお米にも広がろうとしています。
 ところがその危険性については、ほとんど話題に挙がることもなく、検証されることもありません。実際にはいろんな問題点や危険をはらんでいる可能性があります。

 遺伝子組み換え農作物はもちろん危険な作物で、大きな問題を抱えていますが、今回はこの雄性不稔のF1種の情報を先に取り上げることにします。

雄性不稔株を用いたF1種とは
 まずF1種とは、“first filial generation”の略記で、同じ種(しゅ)であるが品種が異なるものを人為的に掛け合わせて作った雑種で、その1代目を意味します。
 種(しゅ)とは、植物分類学では交雑して正常に子孫ができる範囲のグループをいい、その範囲の中で異なるタイプのものを品種(ひんしゅ)といいます。野菜でいえば、ネギとかレタスというのが植物学上の種(しゅ)の名で、九条太とか極早生シスコというのが品種名です。
 F1種から作った作物は、「雑種強勢」により大柄だったり、生育が早かったりします。またメンデルの「優性劣性の法則」で優性形質だけが現れるため、形も均一のものが出来ます。同じ期間で同じ様に育つことから一斉に収穫することが可能で、商業的には優れています。
 ただし2代目以降は、メンデルの「分離の法則」が働き、形がまちまちに分かれてしまいます。市場やスーパーで売られる野菜は規格が決まっており、規格外の商品は絶対に売れない為、F1種は、毎年購入する必要があります。実際規格通りの野菜を継続的に作るために、殆どの農家の方々は、F1種を毎年購入して利用しているそうです。
 次に雄性不稔についてです。
 F1種を作るためには、雄しべが花粉を作る前に人工的に取り除き、雌しべには同種ではあるが別の品種の花粉を受粉させていました。このような工程において除雄作業のある時、雌しべは普通に機能するけれど雄しべに健全な花粉ができない為、自分の花粉では受精できない株が発見されました。
 これを雄性不稔の株と言います。
 この株を利用すると除雄作業を行わなくてもF1種を収穫することが出来、大変効率的であることから、現在はF1種を作る為に、一般にこの雄性不稔株が母親役として使用されています。
 具体的には雄性不稔株を母親役として並べて植え、その隣の列に花粉ができる異なった品種の株を父親役として植え、ミツバチを使って受粉させます。このようにして雑種1代(F1)の種が作られます。
 しかしながら雄性不稔とは、ミトコンドリアの遺伝子の異常により発生する突然変異で、母系遺伝する為出来たF1種も、また雄性不稔の性質を持つことになります。
 つまり雄性不稔の株を用いて出来たF1種は、その栽培された作物も、花粉ができない性質を受け継いだ、言わば無精子症の植物となります。
 とはいえ現在世界中の種子生産業者は、野菜の雄性不稔株を見つけることに必死です。なぜなら花粉が出ない雄性不稔植物は、花粉から遺伝子を盗まれることもなく、その業者が発見した雄性不稔株を利用したF1種を、毎年自由な値段で農家に売ることが出来るからです。

「雄性不稔」の植物を人間が食べることによる影響について
 「雄性不稔」の植物(いろんな野菜類)を食べ続けて、大丈夫なのか?
 という問いに対して、現在十分に答えうる検証などは、もちろん行なわれていません。よって全く不確定で、推測というレベルですが、いろんな問題点や危険性が指摘されています。
 まずF1種というのは、成長が早いことから成育期間が短い為、細胞の密度が粗くなり、大味になって、不味くなったと言われています。さらに葉緑体による光合成の期間も短いので、葉に含まれるビタミンCなどの栄養価も、自家採種を繰り返してその土地の環境に適応していった安定した種(固定種)の五分の一から十分の一に減っているそうです。
 このような栄養価の低い作物を食べ続けることは、現代の食生活における過食であるにも拘わらず、栄養不足(特にビタミン、ミネラル、必須微量元素の不足)という問題の大きな原因の一つになっているのではないでしょうか?
 このようなビタミンやミネラルや微量元素の不足が、現代の肥満や疾病の増加と大きく関係していると言われていることを考慮すると、大きな問題である可能性があります。
 またこのようなF1種による農作物は、伝統医学でいうところの気やプラーナ(エネルギー)は、昔ながらの野菜(固定種などによるもの)と比べてどうなのでしょうか?今後このような点も考慮される必要があると思います。
 次にこの農作物が有する「雄性不稔」という雄性の不妊症に関連する内容についてですが、いろいろな報告や事実があります。
 雄性不稔の植物の受粉には、ミツバチを必要とします。近年ミツバチは、雄性不稔の植物の蜜を多く集めていますが、2009年6月の「日本農業新聞」では、フランスでは卵を産まない女王バチが続々と増えており、ヒマワリ、ナタネ、トウモロコシの単作農業地帯で程度が大きいといいます(注:遺伝子組み換えによるトウモロコシ、ナタネの受粉は一般に風媒であるから、ここでの農作物はF1種のものであると考えられる)。
 また同時期の同紙によると、日本は海外から何万匹もの女王バチを輸入しているが、その女王バチから生まれたオスバチは、受精能力が低く、自然交配では受精率が落ちる為、精子を採取して女王バチに人工授精しているのだといいます。
 さらに近年働きバチが忽然と女王バチと数匹のオスバチを残して、巣を捨てて消えてしまう現象(蜂郡崩壊症候群:CCD)が多数報告されています。
 これらの報告の原因は、働きバチが雄性不稔の植物から集めた蜜を食しているからではないかという説があります。
 つまり女王バチの餌はロイヤルゼリーですが、そのロイヤルゼリーは、働き蜂が食した蜜などを体内で分解・合成して作られます。そしてこの雄性不稔の植物の蜜から主に作られるロイヤルゼリーを、女王バチが何代にもわたり食することで、生殖能力が極端に低いオスバチが生まれ、女王バチが卵を産めなくなったという仮説です。
 またデータなど詳細は不明ですが、雄性不稔の野菜を食べ続けたラットで、無精子症が多数発生したとの報告もあります。
 植物においてはミトコンドリア遺伝子の異常が雄性不稔を引き起こすことがわかってきましたが、一方人間や動物においても、2006年の研究報告によるとミトコンドリア遺伝子の突然変異をマウスに導入すると、そのマウスは精子数が減少し、精子の運動能力が落ちて不妊症に陥ってしまうことが確認されました。(http://www.jst.go.jp/pr/announce/20061003/index.html
 また人間おいては、過去の研究データによると1940年代に精液1ccあたり1億5000万個とされていた成人男性の精子量は、現在4000万個以下に減少しているそうです。実際に世界中の北半球の文明国では男性が原因の不妊が多いようですが、この原因と雄性不稔の作物を食することとは関係はないのでしょうか?
 また「おたくが勧めるニンジン(固定種)は、野ネズミがかじるので困る。向陽二号ならネズミがかじらない」、「タネを買って帰ったら、甲州トウモロコシ(固定種)がサルに食べられていた。ところが隣の家のスイートコーンは、一口かじってぺっと吐き出して捨ててあった。」、「T社から委託されているF1キャベツの採種ハウスにサルが入って、葉を食べられた。でも食べられたのは花粉親の雄株だけで、タネ親の雌株には手をつけなかった」と、お客さんからの生の声があったと書籍「タネが危ない:野口勲著」に記載されています。
 上で食べなかった野菜は、全て雄性不稔という技術を使ったF1品種だそうです。ネズミやサルは、固定種の野菜と雄性不稔種の野菜を区別し、固定種の野菜だけを食べています。なぜネズミやサルは、雄性不稔の野菜を食べないのかは、何か問題や理由があるのは明らかです。
 以上のように、雄性不稔の植物を食することで、男性不妊が発生するという直接的な実験や報告はありませんが、これらのことは人々にとって非常に重要な事柄ですから、注意深く見守る必要があると思います。

雄性不稔植物の流通の現状と今後
 初めての雄性不稔の植物の種が発売されたのは、第二次世界大戦中の1944年(昭和19年)です。
 その後、多くの野菜で雄性不稔株が見つかり、タマネギ、トウモロコシ、ニンジン、ネギ、ナス、テンサイ、ヒマワリ、シュンギク、レタス、シシトウ、インゲン、カリフラワー、ブロッコリー、大根、キャベツへと広がり、雄性不稔のF1品種が作られ、一般に普及してきています。一般にスーパーに並ぶ野菜は、殆どがこの雄性不稔によるF1品種だそうです。
 さらに最近では、F1品種の稲も開発され、一部で販売・輸入されるようになりました。
 将来、市場の農作物のほとんどが、雄性不稔のF1品種になる時代がすぐそこまで近づいています。
 雄性不稔の植物は、遺伝子異常であり、自然の摂理でなら淘汰されていたものです。しかしながら私たち人間は、その異常の性質を逆手に取り、生産性が良く、育て易いという理由から、このような雄性不稔の植物を、増やし続け、販売し、食しています。これで本当にいいのでしょうか?
 人間の食糧として重要な農作物について、この雄性不稔のF1品種や遺伝子組み換え品種などの問題を含めて、今後どうすべきかを一から考え直す時がきているのではないかと思います。


参考情報
野口 勲:「タネが危ない」 日本経済新聞出版社
ホームページ:野口のタネ
http://noguchiseed.com/
子育てメディア:近頃のおかしな野菜たち
http://kosodatemedia.com/archives/804
日本学術会議シンポジウム「遺伝子組換え作物とその利用に向けて」
科学技術と社会−遺伝子組換え作物を素材とした検討−三石誠司(宮城大学食産業学部)
http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf/mituisi.pdf
http://www.scj.go.jp/ja/event/2010.html
ちゅうさんのホームページ、交配種とそうでない品種とはどう違うの?
http://www.h6.dion.ne.jp/~chusan55/hatena12/51hatena5.htm
山崎淑子の「生き抜く」ジャーナル!
http://enzai.9-11.jp/?p=8057

posted by シャリール at 10:54| Comment(0) | 食品の危険性
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